練馬区・大泉学園の賃貸アパートにまつわる出来事です

10年ほど前。練馬区・大泉学園の賃貸アパートにまつわる出来事です。
当時姉が住んでいた大泉の部屋に遊びに行き、私の寝床はリビングになりました。布団に入って天井を見たら、ガス警報器の光が、うにょうにょと動き始めたように見えたのです。私は霊感は強めなのですが実際に見たことはなかったので、これは錯覚だろうと自分に言い聞かせてとにかく寝ることにし、怖がりな姉にはこの事実は隠しました。

私が東京観光を終えて地元に帰ると、これまで体験したことの無い剣幕でキレた姉から電話が来ました。なぜにそんなに怒っているのか理由が分からないし、この件で私も気が引けて、しばらく連絡を控えました。

のちに分かったことですが、姉はこの部屋に住んでいる間はいつも体調が悪かったらしいです。梅雨の時期になると部屋中に驚くほどのカビが発生したそうで、耐えられなくなり引越しを決めたそうな。姉が荷物をまとめて、いざ最後の戸締りをしようとしたら、部屋から「行かないで」と声が聞こえた気がしたそうです…。

転居してから穏やかになった姉からそのことを聞いたので、実は私もあの部屋で不思議な光を見たと打ち明けました。霊はジメジメした所に出やすいと聞いたことがあるのですが、自分たちの経験を通し本当なのだろうと感じています。今もその部屋は存在すると思うので、どうか霊に鈍感な人が、何も感じずに住まわれていることを願っています。