中学生のころの出来事です。ある嵐の夜・・・

北海道札幌市で、私の家は墓地から１００メートル程度のところにあります。

中学生のころの出来事です。ある嵐の夜です。雷の音が激しくなっていました。
比較的近い場所に落ちたような音で眠ることができませんでした。カーテンが少し空いており、電柱の上の方で誰かが作業をしているようでした。

雷でどこかの電柱にに被害でもあったのか、こんな夜に大変だなと思い、眺めていました。しだいに、ある違和感を感じていました。

作業員の人影の場所に電柱があったかな…と。さらによく見ると、電柱のてっぺんが人影の下にありました。
そのとたん、はじめて金縛りにあいました。

人影は登ったり下りたりしていますが、異常に早く身軽に動いています。怖くなり、動かない体を、強く手を握り、目をつむり、しばらくしてから力を抜いたら、金縛りが溶け、人影はなくなっていました。

あの人影は何だったのでしょうか。いまだにわかりません。