これは、私が20歳の時の体験談です。千葉県銚子市に、七ツ池と呼ばれている場所があります。一時は、桜の咲く名所として知られており、多くの観光客も来ていたようですが、今は桜の木はあるものの、日中でもどこか薄気味悪い雰囲気が漂っています。ある秋の日の夕暮れ時、七ツ池近くを通りかかったとき、池の方へ歩いて行く、1人の女性を見かけました。こんな時間に池の方へ1人で歩いて行くなんて何だか不思議に思い、興味本位で私も池の方へ車を走らせました。いざ、池へ行ってみると、先ほど見かけた女性の姿はありません。私の見間違いだったのか、何事も無かったかのように池を後にすると、目の前に急にその女性が飛び出してきました。私はとっさに急ブレーキをかけましたが、おそらく轢いてしまったでしょう。急いで車を降り、確かめてみましたが、飛び出してきた女性の姿はありません。車もキズ一つ付いていませんでした。私は疲れていたのか、はたまた心霊現象だったのか、今思い出すだけでも怖いです。
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