環境刺激──電磁場のゆらぎ
ウェイクフォレスト大学で心理学を教えるメリッサ・マフェオ氏(Teaching Professor of Psychology)は、学術メディア「The Conversation」への寄稿で、心霊体験を起こしやすくする3つの要因を紹介しています。1つ目は「環境刺激」。スコットランド・エディンバラの地下墓所やイングランドのハンプトンコート宮殿で行われた調査では、幽霊の目撃が多いとされる場所ほど電磁場(EMF)の変動が大きかったと報告されています。ただし、実験室で人工的に電磁場を操作した研究では一貫した結果が得られておらず、確立した因果関係とまでは言えないとしています。
神経系の「勘違い」
2つ目は「神経学的な混乱」。脳の側頭頭頂接合部(自分の身体の位置感覚に関わる部位)に弱い電流を流すと、被験者は「誰かがそばにいる感覚」や体外離脱に似た感覚を報告することが知られています。またレム睡眠中に意識だけ先に覚醒し、体が動かせないまま鮮明な幻覚を伴う「睡眠麻痺(いわゆる金縛り)」も、心霊体験の一因として挙げられています。
信じやすさを左右する性格特性
3つ目は性格特性です。統合失調型(スキゾタイピー)と呼ばれる性格特性を持つ人は、無意識の知覚刺激に敏感で、同じ出来事でも超自然的な解釈をしやすい傾向があるといいます。マフェオ氏は、こうした要因が単独、あるいは複数重なることで「幽霊を見た」という体験につながりうると結論づけています。
編集部注:本記事はThe Conversation掲載記事をもとに編集部が要約したものです。心霊現象そのものの実在・非実在を判定するものではなく、あくまで心理学的な説明の一つとして紹介しています。
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