古いトンネルが恐れられる理由
心霊スポットとして名前が挙がるトンネルには、共通する条件があります。開削年代が古いこと、断面が小さいこと、照明が乏しいこと、そして周囲に人家がないこと。葉原トンネルはこれらをほぼすべて満たしています。
近代のトンネルは断面が広く、照明が連続し、内壁もコンクリートで平滑に仕上げられます。対して古い隧道は、掘削の跡がそのまま壁に残り、湧水で濡れ、電球の間隔も広い。人は狭く暗い空間で天井が低いと、無意識に圧迫感を覚えます。この生理的な反応が「何かいる」という感覚の下地になります。
語られてきた噂
編集部に寄せられた投稿で多いのは、トンネル内で車のラジオにノイズが入った、坑口の手前で人影を見た、走行中に窓を叩く音がした、という三つの型です。これらはいずれも、全国の旧隧道で共通して語られる話でもあります。
トンネル内は電波が遮られるためラジオが乱れるのは物理的に説明がつきます。また坑口周辺は明暗差が極端で、目が順応しきらない一瞬に周辺の樹木や反射材が人影に見えることがあります。噂を否定するものではありませんが、こうした条件が重なる場所であることは知っておく価値があります。
なおこのトンネルに結びつく事件や事故を裏付ける記録は、編集部が確認した限り見つかりませんでした。
通行する場合の注意
葉原トンネルは現在も通行できる道路です。断面が狭く、対向車とのすれ違いに注意が必要な区間があります。トンネル内での停車、車から降りての撮影は追突の危険が高く、絶対に避けてください。
周辺は山林で、夜間は完全な暗闇になります。深夜に大人数で訪れ、騒ぐ、路上駐車をするといった行為は近隣の迷惑になります。道路である以上、通行の妨げにならないことが最優先です。