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花の窟神社

花の窟神社とは|イザナミを葬ったと伝わる日本最古級の聖地

三重県 神社・霊場・史跡 恐怖度 ★★★☆☆

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心霊.JAPAN 編集部 による調査レポート

社殿がありません。あるのは、高さ45メートルほどの岩壁そのものです。花の窟神社は、日本書紀にイザナミノミコトを葬った地として記された場所で、日本最古の神社のひとつとされます。ここは心霊スポットではなく、日本の信仰の原型が残る場所です。

基本データ

所在地 三重県熊野市有馬町(熊野灘沿い)
形態 高さ約45メートルの巨岩を御神体とする神社。社殿を持たない
伝承 日本書紀に、イザナミノミコトを葬った地として記されている
神事 毎年2回、岩の頂から御綱を渡す「お綱かけ神事」が行われる
価値 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に含まれる

社殿を持たない神社

神社といえば本殿と拝殿があるのが一般的ですが、花の窟神社にはそれがありません。参道を進むと現れるのは、垂直に切り立った巨大な岩壁です。この岩そのものが御神体です。

これは、社殿という建築が生まれる以前の信仰の形をそのまま留めているということです。自然物を神とし、そこに神が降りると考える。磐座信仰と呼ばれるこの形式は日本各地に残りますが、花の窟ほど規模が大きく、かつ記紀に直接記された場所は稀です。

イザナミを葬った地

日本書紀は、火の神を産んで亡くなったイザナミノミコトを、熊野の有馬村に葬ったと記しています。花の窟はその地に比定されてきました。すぐ隣には、火の神カグツチを祀るとされる岩もあります。

神話における死の記述と結びつく場所であることから、心霊スポットの文脈で名前が挙がることがあります。しかしここは死を悼み、祀り続けてきた場所であって、恐れて避ける場所ではありません。

この一帯は熊野信仰の中心圏にあり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産にも含まれています。

お綱かけ神事

毎年2回、この神社では「お綱かけ神事」が行われます。岩壁の頂上から境内へ向かって長大な綱を渡す神事で、綱には季節の花などを結んだ幡が吊るされます。

数十メートルの岩の上から綱を下ろすという作業は、それ自体が壮観です。この神事は国の重要無形民俗文化財に指定されており、地域の人々によって長く受け継がれてきました。

訪れる際は、参拝の場であることを忘れないでください。巨岩に登る、岩を傷つけるといった行為は論外です。

場所

三重県熊野市有馬町(地図はおおよその位置を示しています)

訪問前に必ずお読みください

よくある質問

花の窟神社に社殿はないのですか?

ありません。高さ約45メートルの巨岩そのものが御神体です。社殿という建築が生まれる以前の磐座信仰の形をそのまま留めています。

イザナミの墓なのですか?

日本書紀に、火の神を産んで亡くなったイザナミノミコトを熊野の有馬村に葬ったと記されており、花の窟がその地に比定されてきました。

心霊スポットですか?

いいえ。日本最古級の聖地であり、世界遺産の構成資産にも含まれる現役の信仰の場です。死を悼み祀り続けてきた場所であって、恐れて避ける場所ではありません。

お綱かけ神事とは何ですか?

岩壁の頂上から境内へ長大な綱を渡す神事で、年2回行われます。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

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