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英彦山

英彦山とは|日本三大修験の霊山に息づく山伏の記憶

福岡県 山・峠・森 恐怖度 ★★★☆☆

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心霊.JAPAN 編集部 による調査レポート

石段の両側に、崩れかけた石垣が延々と続いています。かつてここには数百の坊が立ち並び、多くの山伏が暮らしていました。英彦山は羽黒山・熊野と並んで日本三大修験に数えられた霊山です。今も深い森の中に、その時代の痕跡が残っています。

基本データ

所在地 福岡県田川郡添田町〜大分県中津市(標高約1199メートル)
形態 修験道の霊山。北岳・中岳・南岳の三峰からなる
歴史 羽黒山・熊野と並ぶ日本三大修験の地。最盛期には数百の坊が置かれた
見どころ 英彦山神宮奉幣殿、銅の鳥居、参道の石段、英彦山スロープカー
立入 登山道・参道は通行可。山中の坊跡は私有地・遺構のため荒らさないこと

山伏が暮らした山

英彦山は古くから修験道の中心地のひとつでした。最盛期には山中に数百の坊が置かれ、多数の山伏が修行と生活を営んでいたと伝えられます。参道沿いに続く石垣は、その坊の跡です。

明治期の神仏分離と修験道の廃止により、この体制は解体されました。坊は失われ、山伏は山を下ります。残されたのは石垣と石段、そして苔むした礎石だけでした。今も参道を歩けば、人が消えた集落の跡をそのまま歩いていることになります。

なぜ怪異が語られるのか

英彦山が心霊スポットの文脈で語られるのは、この「人がいた痕跡が大量に残る山」という性格によるものでしょう。ただの自然林であれば、人は畏れこそすれ怪異は想像しません。しかしそこに石垣と階段があり、かつて誰かが住んでいたと分かると、話の質が変わります。

加えて英彦山は霧が発生しやすく、標高も高いため天候が急変します。深い杉木立の参道は昼でも薄暗く、音が吸われて奇妙に静かです。編集部に届く投稿でも「誰かに見られている感じがした」という表現が繰り返し現れます。

ただし山伏の修行の場であったこの山は、本来は畏れと祈りの対象であって、恐怖の対象ではありません。

登る際に

英彦山神宮の奉幣殿までは参道の石段またはスロープカーで上がれますが、山頂の上宮へはさらに本格的な登山になります。岩場や鎖場があり、装備なしで臨む道ではありません。

天候の急変が多い山です。霧が出れば道標を見失いやすく、実際に道迷いも起きています。日没時刻を把握し、余裕をもった行程を組んでください。

山中の坊跡は貴重な遺構です。石垣を崩す、礎石を動かすといった行為は絶対に避けてください。

場所

福岡県田川郡添田町〜大分県中津市(県境)(地図はおおよその位置を示しています)

訪問前に必ずお読みください

よくある質問

英彦山はどんな山ですか?

羽黒山・熊野と並んで日本三大修験に数えられた霊山です。最盛期には山中に数百の坊が置かれ、多くの山伏が修行と生活を営んでいました。

参道の石垣は何ですか?

かつて山中に立ち並んでいた坊の跡です。明治期の神仏分離と修験道の廃止によって坊は失われ、石垣と礎石だけが残りました。

登山は難しいですか?

奉幣殿まではスロープカーや石段で上がれますが、山頂の上宮へは岩場や鎖場を伴う本格的な登山になります。天候の急変にも注意が必要です。

心霊スポットなのですか?

本来は修験道の霊山であり、畏れと祈りの対象です。人が暮らした痕跡が大量に残ることと、霧や薄暗い杉木立という環境が、そうした語られ方につながっています。

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