御神体としての山
彌彦神社の祭神・天香山命は、越後の地に製塩や漁業、農耕の技術を伝えたと伝えられる神です。山頂の御神廟は、この神の御神廟とされ、山そのものが信仰の対象となってきました。
社殿のある麓から山頂までは、ロープウェイのほか徒歩の登山道でも上がれます。参拝を兼ねて登る人が多く、越後平野と日本海を一望する眺望が知られています。
1956年の事故
弥彦を語るうえで避けられないのが、1956年(昭和31年)の元日に彌彦神社の境内で起きた群衆事故です。二年参りに集まった大勢の参拝者が押し合いになり、玉垣が倒れて多数の死傷者が出ました。
これは災害史・群衆事故史においても重要な事例として記録されています。この土地が心霊スポットの文脈で語られる背景には、この出来事があります。
ただし編集部の立場ははっきりしています。ここは実際に多くの人が亡くなった場所であり、遺族の方がいます。怪談の材料として消費するのではなく、なぜあの事故が起きたのかという記録として受け止めるべき出来事です。
訪れるときに
彌彦神社は現在も多くの参拝者を集める越後一宮です。境内は静かに歩き、拝礼の作法に従ってください。
弥彦山スカイラインは冬季閉鎖されます。ロープウェイも天候により運休することがあります。訪問前に運行状況を確認してください。
標高は634メートルですが、日本海からの風を直接受けるため、山頂は麓と体感温度が大きく異なります。上着の用意をおすすめします。