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石見銀山

石見銀山とは|世界遺産の坑道に刻まれた労働の記憶

島根県 その他 恐怖度 ★★★☆☆

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心霊.JAPAN 編集部 による調査レポート

山の斜面に、人ひとりがようやく通れる穴が無数に開いています。間歩と呼ばれる坑道です。石見銀山は戦国から江戸にかけて世界有数の銀を産出し、2007年に世界文化遺産へ登録されました。その一方で、ここは多くの人が命を削って働いた場所でもあります。

基本データ

所在地 島根県大田市大森町
形態 16〜17世紀を最盛期とする銀鉱山跡。坑道は間歩と呼ばれる
現況 2007年に世界文化遺産へ登録。龍源寺間歩が一般公開されている
周辺 大森の町並み、羅漢寺五百羅漢、温泉津温泉、仙ノ山
立入 公開されている間歩以外への進入は不可。多くの坑口は封鎖されている

世界の銀を動かした山

石見銀山は16世紀に本格的な開発が始まり、灰吹法という精錬技術の導入によって産出量を飛躍的に伸ばしました。最盛期には世界の銀産出量のうち相当な割合を占めたとされ、その銀は貿易を通じて海外にまで流通しました。

世界遺産としての評価は、この経済的な重みだけでなく、鉱山と町、街道、港がひとつの体系として残されている点にあります。周辺の森が伐り尽くされなかったことも、環境と共存した鉱山として高く評価されました。

間歩に刻まれた労働

公開されている龍源寺間歩に入ると、坑道の狭さに驚かされます。天井は低く、幅は肩幅ほど。鑿の跡がそのまま壁に残り、ここを人力だけで掘り進んだことが体感として伝わってきます。

坑内は換気が乏しく、岩粉を吸い続けた坑夫は肺を病みました。当時「よろけ」と呼ばれた症状は、今日でいうじん肺にあたります。「三十歳まで生きられれば長生き」と言われたという伝承が残るほど、労働環境は過酷でした。

石見銀山が心霊スポットとして語られる背景には、この歴史があります。しかし語られるべきなのは怪異ではなく、この山で働き、病み、亡くなっていった人々の記録のほうでしょう。

訪れるときに

龍源寺間歩は一般公開されており、誰でも坑内を歩けます。一方、山中に残る多くの坑口は封鎖されており、無断で近づくことはできません。落盤や酸欠の危険があるためです。

銀山地区の一部はマイカー規制があり、徒歩やレンタサイクルでの移動が基本になります。町並み地区の大森は現在も住民が暮らす生活の場です。静かに歩いてください。

場所

島根県大田市大森町(地図はおおよその位置を示しています)

訪問前に必ずお読みください

よくある質問

石見銀山は心霊スポットですか?

2007年登録の世界文化遺産です。坑道の暗さと、過酷な労働で多くの人が亡くなった歴史が、そうした語られ方につながっていると考えられます。

坑道の中に入れますか?

一般公開されている龍源寺間歩は誰でも見学できます。それ以外の坑口は封鎖されており、落盤や酸欠の危険があるため立ち入れません。

「よろけ」とは何ですか?

坑内で岩粉を吸い続けたことによる肺の病で、今日でいうじん肺にあたります。当時の坑夫の寿命を大きく縮めた要因です。

車で銀山まで行けますか?

銀山地区にはマイカー規制があります。指定の駐車場に停め、徒歩またはレンタサイクルでの移動が基本です。

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