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耶馬渓

耶馬渓と青の洞門|30年を手掘りに費やした僧の物語

大分県 山・峠・森 恐怖度 ★★★☆☆

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心霊.JAPAN 編集部 による調査レポート

岩壁に沿って、人の手で掘られたトンネルが続いています。青の洞門。ひとりの僧が、通行人が命を落とす難所を見かねて掘り始め、30年をかけて貫いたと伝えられる隧道です。耶馬渓は奇岩の景勝地であると同時に、この物語の舞台でもあります。

基本データ

所在地 大分県中津市(山国川流域一帯)
形態 火山岩が浸食されてできた奇岩の渓谷。日本新三景のひとつに数えられる
青の洞門 禅海和尚が手掘りで開いたと伝わる隧道。現在も一部に手掘りの跡が残る
見どころ 一目八景、競秀峰、深耶馬渓、羅漢寺
立入 道路・遊歩道は通行可。岩場や崖への立ち入りは危険

青の洞門を掘った僧

競秀峰の断崖には、かつて鎖にすがって通る険しい道しかなく、多くの通行人が転落して命を落としていたと伝えられます。これを見た禅海和尚が、岩を掘り抜いて安全な道を作ろうと決意し、鑿と槌だけで掘り進めました。

着手から貫通まで、およそ30年を要したといいます。完成後は通行料を取ったとも伝えられ、これは日本最初期の有料道路のひとつとも言われます。

この話は菊池寛の小説『恩讐の彼方に』の題材となり、広く知られるようになりました。小説では敵討ちの物語として脚色されていますが、洞門の手掘りの跡は現在も現地に残っています。

奇岩が生む景観と噂

耶馬渓の奇岩は、火山岩が長い年月をかけて浸食されてできたものです。柱状の岩が林立する光景は日本離れしており、一目八景の展望台からは複数の奇峰を一度に望めます。

心霊スポットとして名前が挙がるのは、主に人の手で掘られた隧道群のためでしょう。青の洞門をはじめ、この地域には古い手掘りのトンネルが複数あり、内部は狭く暗く、壁面には鑿の跡が生々しく残っています。

ただしそれらは、人が人のために掘った道です。ここで語られるべきは怪談ではなく、通行人の死をなくそうとした人々の営みでしょう。

訪れる際に

青の洞門は現在も通行できますが、車道部分と歩行者用の手掘り区間が分かれています。手掘り区間は天井が低く足元も平坦ではないため、頭上と足元に注意してください。

紅葉期は交通量が大幅に増えます。路上駐車は渋滞と事故のもとになるため、指定の駐車場を利用してください。

奇岩を近くで見ようと柵の外へ出る行為は、そのまま滑落につながります。展望台から眺めてください。

場所

大分県中津市(山国川流域)(地図はおおよその位置を示しています)

訪問前に必ずお読みください

よくある質問

青の洞門とは何ですか?

禅海和尚が通行人の転落死をなくすため、鑿と槌だけで岩を掘り抜いたと伝わる隧道です。貫通までおよそ30年を要したといわれます。

今も通れますか?

通行できます。車道部分と歩行者用の手掘り区間が分かれており、手掘り区間には当時の鑿の跡が残っています。

『恩讐の彼方に』との関係は?

菊池寛がこの洞門の話を題材に書いた小説です。敵討ちの物語として脚色されていますが、洞門の手掘りの跡は実在します。

見どころはどこですか?

青の洞門と競秀峰のほか、複数の奇峰を一望できる一目八景、深耶馬渓、羅漢寺などがあります。

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