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学校行事で大型レジャー施設に泊まった時の話です

更新日:2021-08-17 09:37:15
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中学の時、学校行事で大型レジャー施設に泊まった時の話です。
千葉県の長柄町に2年生全員で泊まりながら、自然について勉強しながらレクレーションするという一種の遠足の様な行事がありました。
4,5人の班を1クラス5,6班作り、その班でカレーを作ったり山に登ったり、キャンプファイアーをしたりと数日間といえどそれなりに充実した内容でした。
そんな中、一日だけ先生から与えられた選択肢の中から一つだけ選びんで体験した事を報告書にまとめるというものがありました。
私の班は話し合いの結果、施設から少し離れた温泉施設で温泉を楽しむというものを選びました。
温泉好きだった私は内心とても嬉しかったし、選んだ班が私の班だけという事もありゆっくり湯につかれると浮かれていました。

いよいよ当日、その日はどんよりとした曇天の空で、温泉施設の目玉である露天風呂は無理だろうと引率の先生に告げられ少しテンションが下がっていました。
それでもゆっくりできる事には変わりないと切り替え、温泉施設までの一応整備されているがあまり手入れのされていない獣道の様な道を引率の先生と共に進んでいきました。
見えてきた温泉施設に行くには一本の赤い橋を渡る必要があり、橋の下は深い渓谷になっていました。
普段、水のせせらぎなど聞く機会のなかった班の1人は橋の下を興味深くのぞき込んでおり、私達も習って下をのぞき込みました。
その時、青いスーツを着た成人男性が首をつっているのが見えたのです。
アーチ形になっていた橋の下側の骨組みに縛り付けられた真っ黒の紐で首をつっている男性の頭は項垂れピクリとも動かず、私もあまりの光景に数秒間固まりました。
あれは違う、人形だと思おうとした時、ゆっくりと項垂れていた頭が動き、顔をこちらに向けてきたのです。
怖くなって顔が完全にこちらを向く前に顔を上げて先生にそのことを伝えましたが再びのぞき込んだ先には男性はおらず冗談と受け取られてしまいました。
その後、あまり湯を堪能できないまま戻る時間となったのですが振り出した雨に地元のカメラマンさんが車を出してくださり班の皆と先生と共に乗り込みました。
なぜか助手席に座った私にカメラマンさんは思い出したように話してくださいました。
「あの橋は、自殺の名所なんだよ。」

あの人も、その一人だったのでしょうか。
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